第17章 Op.17 聖夜【R-18】
ルイは身体を起こすと
一旦己を引き抜いた。
「…レオナ……こっち」
レオナの腰を掴んで起こすと
うつぶせにして腰だけ立たせた。
「レオナのこと…めちゃくちゃにしていい?」
「…えっ……」
レオナの答えを待たずに
ルイは後ろから再び己を突きいれた。
「あぁぁっ……!」
当たる位置が変わり、レオナの背中がぐっと反りかえる。
レオナのダークブロンドのロングヘアが
シーツへと広がっていく。
「ぁ……あぁっ……ぁ…っ」
快楽が深まるたびに
レオナの握るシーツに皴が刻まれていく。
乱れた髪から覗く苦しげな顔が
更にルイを煽っていく。
「レオナ…すごく綺麗……誰にも…見せないで…」
ルイが激しく突くたびに髪が揺れ
レオナの目には涙がこみ上げていた。
ルイは手を伸ばして、レオナの涙を拭う。
「苦しい…?」
「…ぁぁ……っ」
うまく答えることができずレオナは目を細める。
「……ごめ…っ…もう…イキそう…」
ルイは更に激しく速度を増して突き続けた。
「ああぁっっ……イク……あぁっ!!」
ルイはそのまま
レオナの中へと白濁を流し込んでいった。
次にレオナが目を覚ました時
部屋は静寂と暗闇に包まれていた。
(あれ……私…)
少し身じろぐと
肌と肌のこすれ合う感覚が伝わる。
(…あ)
何も身にまとっていない自分の後ろで
同じく何もまとっていない人物の腕が
自分の身体を抱きしめていたことに気づく。
(……ルイ…)
ルイに絶頂に導かれ、そのまま意識を手放してしまったことを思い出す。
寝返ってルイの方を振り向くと
暗闇の中、ルイは少しあどけない顔で眠っていた。
すうすう、と微かな寝息が聞こえる。
(……可愛い…ていうか、綺麗な顔…)
整った顔立ちに柔らかな金髪。
レオナは吸い込まれるように
ルイの白い頬にキスを落とした。
ルイは深い眠りに落ちているのか、起きずにすやすや眠っている。
(んん……)
手荷物の中の携帯を確認する。
時刻は4時半…
ケイからメールが来ていた。
『明日は少し早めに迎えに行きます。ゆっくりさせてあげられずすみません…』