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【名探偵コナン】【まじっく快斗】本物の魔法使い。

第7章 マイスウィートハート【まじっく快斗】


次の瞬間には遠のく天井。
キラめくシャンデリア。

「・・・いってぇ~。なんだよ、この落とし穴・・」
「下手に動かないでくれる?人の上で。」

まだ暗闇に目が慣れていない。
だが、やけに暖かい。まるで人肌くらい・・の・・・
「重力って正しいよね。体重あるやつが下になるよね。
同時に落とし穴に引っかかれば。」

暗闇に慣れた目がそいつの目とあった。
紫色に見える瞳。濡れた鴉羽(からすば)色の髪。同じ色のまつげ。
怪盗ナイト。
・・・を怪盗キッドが下敷きに、というか押し倒しているように見えるだろう角度的に。
~~~~~~~~~~~!!!??
「ちょ!だから動くなって言ってんだろが!!
痛い痛いいたたたたた・・・いったい!!上に冷たい!!」
ぐいー!
「マント引っ張んのヤメロ。
てか、なんだよ!この状況!?」
二人そろって落とし穴とかゆー古典的な罠にひっかかったことはわかる。
では、この状況はどういうことだ。
ナイトが自分の下敷きになる形になった。
おかしいのは、相手がなぜかずぶぬれで、
くの字に曲がる形になっていて、自分はそいつにまたがる形になっている。

「なんでだよ!?」
「・・わかってたらこんな惨状にはなってないかな~?」
おかしい。
ルートはおろかこの建物自体のトラップははすべて頭の中だ。
なのに、ことごとく脳内の地図を無視したトラップが作動する。
こんな場所にこんなしかけなんてなかったし、ここにそれだけの空間もなかった。
「狭いわ、重いわ、冷たいわってなんだこのトラップ。・・・面積とか全然考えてないよね。
てか頭ぶつけてるよ、これ。マジで。」

え~と。

「なんかごめん?」
「このタイミングで謝らないでくれる?切なくなるから。」
がしゃん。
上を見ればどうやら落ちた床部分に鉄製の新しい床ができたらしい。
つまり、蓋をされた形だ。
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