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【名探偵コナン】【まじっく快斗】本物の魔法使い。

第7章 マイスウィートハート【まじっく快斗】


ヒュンっ!!
と風をきる音は一つ。
けれど。
壁から壁へと飛ぶのは無数の竹やり。
しかもあの嫌なテカリ方は先に毒なりなんなり塗ってあるのだろう。

「あのオーナー、どれだけオレたちを始末したいんだよ!!つか誰かツッコめよ!!この現状!!」
「先に進ませるのも嫌だってことだろ!!」

言い合いをしながらもオレたちはひたすらに走り続けるしかない。
・・・とまればナニが起きるのか。
おおよそ、予想はつくと思う。察してクダサイ。

赤外線にサーモグラフィ、重力センサー。
よけたところで無駄なのでこうやって強行突破しているわけだが
たしかにこれは警官隊に頼むどころか
自分たちも一歩歩くだけで冷や汗ものだろう。
まぁ、最初から誰も歩かせるつもりがないなら
話は別だけどね?

「たしかこのあたりには何も仕掛けはなかった気がするけど!?」
「それはっ!気のせいですよっと!!」
壁から反対側への壁へと飛び交うのはBB弾。
ただし、そのスピードは痛いじゃすまないレベル。
しかもBB弾なところがやっかいで、
軽い弾は喰らえば体内に残る。
摘出とかマジ、勘弁願いたい。
なのでひたすらよけているわけだけれど・・・

おかしい。
面積にそぐわない仕掛け。
構造上、そんな緻密な仕掛けをあとから施すのはどんな細工師でも無理な話。
ということは、だ。
最初から仕掛けだらけのおもちゃの城だったってことか。

そこまで考えが至ったあたり、おかしな寒気がした。
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