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【名探偵コナン】【まじっく快斗】本物の魔法使い。

第6章 一発の銃弾と愛らしさ。


ここは大通りの近くの広い道で、
犯行はついさっき起きたばかり。

気がつかなかったんだ。

小心者の知能犯を、追い込んじゃう怖さってやつ。

あっと言う間の話。
歩美ちゃんが一番車道側にいて、
向こうにはさっきのバイク。
吉田さんっ!!
声に気がついたときには歩美ちゃんがコナンくんに受け止められていて、
走り去る犯人は・・哀ちゃんのブラウスを鷲掴みにしてた。

そこから先はあんまり細かく覚えてないな。
「ごめん。あとで謝る。」
近くにいた高木刑事は案の定拳銃所持。
それは音で分かってた。
まずは一発、当たり前だけど空砲は必要ない。
拳銃の射程距離はせいぜい1、2メートル。
けど有効射程距離は2、300メートル。
狙うのは後輪。右側のホイール近く。
100メートルくらいをあっさり超えた先。
「哀ちゃん!右側見て!!」
目線を動かすために動いた哀ちゃんを
犯人が抱えなおした、その瞬間。

ガゥン・・

とさ。
その小さな身体が植木に埋もれる音と
バイクが派手にスライディングしてクラッシュした音は同時だった。

「というわけでパス。マジ、ごめん。」
とだけ言って拳銃を高木刑事に握らせた。
え?え?とか
うろたえるけど高木刑事は拳銃の腕前、ハンパないってうわさになってるの
知ってるよ?
フルフェイスの防御力はすごいね。
犯人は気絶すらしなかったみたいですり傷ができただろうカラダの側面をさすりながらもごもご言ってる。
多分、文句でも言ってるんだろうけどフルフェイスのヘルメットが邪魔をして聞こえない。
・・・犯人確保の一声で、
割とありきたりな事件は解決する。

そんなこんなを全部ほったらかしにして、
オレも、子供たちも哀ちゃんのところへまっしぐら。
植木をかきわければ哀ちゃんが埋もれるようにも、
植木に守られてるようにも見えた。
だいじょうぶ?って聞きたかったのに、
心配する役は大泣きする歩美ちゃんに盗られちゃうわけで。
まぁ。いっか。

聞きたいこともあったんだけど。

オレの瞳、見た?って。
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