第6章 一発の銃弾と愛らしさ。
「あの距離でなんで当たるんだよ?」
わっけわかんねー。
とぼやく名探偵と、
「有効射程距離内なら、まぁ当たるでしょ。理論上。」
机上の空論をいう怪盗と、
「・・もしもあたしに当たったらとかは考えなかったわけ?」
お怒りごもとっもな元・科学者さん。
「当てるわけないじゃん。」
「・・・・・気障ったらしくいってもダメ。」
そう言って目の前にはできたてのキャロットケーキ。
こういうところが、愛らしさ。
ほら、まるで塀の上から観察してくるにゃんこみたい。
ちょっとは、興味を持ってくれたかな?