第6章 一発の銃弾と愛らしさ。
と、思っていたらやっぱりヤバい状況だったらしい。
話し声がきこえる。
声のトーンが高いから多分蘭ちゃんと子供たちの声。
・・・遊びにでも来たのかな?と夢ごこち。
「えいっ!」
「ぐふ!?」
この声と質量、歩美ちゃん?
「とうっ!」
「がふっ!?」
さらに増えた!?光彦くんか?
・・・ちょっと待て。
「ちょっ!起きる起きる・・
「でーい!!」
どずん、めき。
とかいう音が体内から聞こえるこの感じ。
頑張れ、オレの腹筋。
「分かった分かった!!ギブギブ!ロープロープ!!」
ようやく三人分の(一人重量級がいるけど。)重みから解放されて、
おにーさん起きたよーとか遠くで聞こえる。
「おはよー。おにーさん。・・目が覚めたかよ。」
「オハヨウゴザイマス。・・・けしかけたのはキミですか、名探偵くん。」
「いんや。蘭。」
・・・どうせ可愛いい顔して夢夜にいちゃんが起きない〜とか言ったんだろ?
ヤバい。予想以上のヤキモチ買ってた。