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【名探偵コナン】【まじっく快斗】本物の魔法使い。

第4章 きっと欲しいのは。


「・・・あのさぁ、会ったばかりの二人だし?オレもいちおー男だし?
言いにくいのはわかるけれども。
返事はしてあげようよ、こー・・せめて勇気を讃えようよ。」

「讃えようよとか言われても・・。」
「ねっねぇ?それにほら、ちゃんと電話で話したりとか、ねぇ?」
予想以上の苦労を垣間見た気分。

「うん。分かった。じゃあこうしよう。
オレはいまからちょっと大きめの独り言を言うから
聞くも聞かないも自由だよということで。
可哀想通り越してもはや応援したくなる。
なんかいとあわれ、みたいな気分になるね。」
ぴくっというかぎくっというか。
思い当たる節があるんだろうけど。
なんかあれだけど!

「うん。オレもね?恋愛経験値なんぞほぼほぼないよ?
わりと初心者だし?
でもこれは断言できる。
男の方から告白するのは相当の覚悟とかよっぽどの本気とかがないと・・・
ぶっちゃけ、無理。」

『ええー!!?』
椅子を倒すとゆーよりテーブルを破壊しそうな勢い。
その勢いがあればなんとか・・ならないなぁ。

「まぁ、告白した事実はあるわけだから
そこまでにいたるきっかけみたいなのは絶対にあったと思うよ。
なんかそれっぽい覚えがあるはずだし?
なかったらなかったでその分本気とか
その場の雰囲気でテンション上げるとか、
タイミング見計らいまくるとか、
そもそもなんかがんばるとか。
それくらいしか対処法はないんじゃないかな?
で、しばらくしてから『言っちゃったよ!オレ!!』みたいな照れが一気にくる。
・・・ようやく告白してくれた後にさ、なんでかそっけなくなったり
急に微妙な間があったりしなかった?」
そこで返事がないのは身に覚えがあるとゆーことですか、そーですか。

「ここはわりと普通に考えて欲しいんだけど、
女の子ってできれば定期的に『好きだ』って気持ちを確認したい、
ってところがあると思うんだけど・・・
なんだ。定期的に確認しないとうっすら不安になるっつーか、
だから連絡とったりするわけで。
それ、お互いに同じ感覚だから。意外に誤解されがちらしいけど。」

・・・この時点で、ケーキを堪能しにきてたはずの結構な人数の女の子たちが
バイキング形式なのにテーブルから動かずにひたすら聞き耳をたてている、
という非常事態。
あれか?このまま続けろと。
ごくりと喉から音が聞こえてくるくらい真剣なのになぁ。
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