第3章 キミに会いに。
うんまぁ。としか返事ができない。
なんせ新曲発表よりも前の話。
快斗くんたちにも見てねって言いに言っちゃったし、
その時はまだ脚本も書きかけって話だったしねぇ。
「あの!!ちょっと待ってもらえますか!?」
蘭ちゃんが急いで携帯を取り出す。
ひょっとして・・お友達に頼もうとしてくれてるとか?
いやいや。それは待って!?大切なお友達なんだよね!?
「あっ!もしもし!?園子!?」
やっぱりー!!
待って待って待って!?
「園子が園子のお母さんと一緒に楽しみにしてるって言ってたドラマがダメになっちゃうかもしれないの!!」
・・・お友達のお母さん情報だったよ。
どうやら電話の近くにかの鈴木夫人もいるらしく、
電話の向こうが結構な騒ぎになっている。
それなら話は別な気が・・しなくもないけど・・・いいのかな?
「あの、園子・・友人のお母さんが変わってほしいって言ってるんですけど・・・」
そこからは、怒涛の速さで話が進んだ。