第10章 軽い衝撃
「チャイム5分前までに、君たちの課題が終わったら、お喋りに付き合うから今は集中して‼」
そう言うと、女の子達の肩がすくむ。
ちょっと、キツイ顔をし過ぎただろうか?
あまり偉そうにするというか、先生ぶるのは好きではない。
どちらかといえば、フランクに…
いろいろ相談できるお姉さんくらいが丁度いいと思ってる。
でも、メリハリは大事。
締めるとこは締めなきゃダメ。
「締まりの無い顔してた私も悪かった。さぁ、頑張ろう‼」
できる限り穏やかに彼女達に笑いかけると、
「うん。頑張る」
「先生、約束だよ‼」
と、手を動かし始めた。