第3章 行き倒れてるやつは大概自分が悪い
「やめろテメーら。ニヤニヤすんじゃねえ」
どうしても起きないなつきを銀時は背負ってむ〜んまるくへ連れていくことに決めた。
「これで女に触るのも最後だろうアルから、しっかり感触を楽しむヨロシ」
「馬鹿なことを言うんじゃありませんっ!仕事だからですぅ!なんか当たってるな、とか考えてるわけじゃないんですぅ!」
「うそつけ!」
万事屋一行が騒いでも起きる気配はなく、そのままむ〜んまるくへたどり着いた。
「万事屋サン!テンチョー!アリガトウゴザイマス!コレデヤット オ店開ケマス!」
「なつきじゃなくて、店の心配かよ」
「ダッテなつきサン、強イ人ダカラ無事ダロウト、、」
「お、気が合うじゃねーか」
銀時とサトシくんが意気投合しかけたところで、一つ問題が。
「で、なつきさんをどうやって起こすんですか?」
呆れきった目で新八はサトシくんに尋ねた。
「ア、コレハ、タマニアルンデス。コツガアリマシテ、、」
そういうとサトシくんは店の奥からいっぱいのコーヒーを持ってきた。
「いやいやいやいや、そんなんで起きないでしょ。さっきあんだけやってその女起きなかったんだぞ」
「テンチョーハ、コーヒーガ大好キナンデス。匂イデ起キマスヨ」
なつきの顔の横までコーヒーを持っていくサトシくん。
「ホ〜ラ テンチョー、オイシイ コーヒー デスヨー」
「ん、、いただきます」
「「「起きたああぁあぁあああ!!?」」」
万事屋一行をガン無視して、なつきは1杯のコーヒーを飲む。
「やっぱりサトシくんのコーヒーはおいしいね。私またどこかで寝ちゃってた?」
「万事屋サンニ、見ツケテモライマシタ」
「え?あ!銀時!新八くんに神楽ちゃんも!ごめんね!迷惑かけちゃったね」
「おいおい、てめー、まさかしょっちゅうそのへんで寝てんのか、、?」
「いやー、忙しいとね、カフェイン摂取を怠っちゃってね、、」
「カフェイン中毒ってことですか、、?」
「何アルかそれ」
「コーヒーとかに入ってる成分よ。昔コーヒーにハマって以来、定期的に取らないとなんか寝ちゃうようになっちゃって、、」
「イツモ僕ガ探シテタンデスガ、万事屋サンノ オカゲデ助カリマシタ。マタ ヨロシクオネガイシマス。」