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互換性パラノイア【TOA】【裏】

第19章 10日目の諦感


「じゃあもうあそこに閉じ込めるな。追い出せ。」
苛々と眉間に皺を寄せながら陛下はそう仰る。
扉を大きな音で閉めると、どかどかと去っていった。
「…それが出来るなら苦労しないんですけどねぇ?
私だって、そうしてあげたい。」
ずっと誰にも触れさせたくない、見せたくないという気持ち。
私から解放してあげたいという気持ち。
天秤にかけたとき、どちらの方に傾くのか、自分でもよくわからなかった。
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