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互換性パラノイア【TOA】【裏】

第9章 5日目の好色


酒場を出ると、ルルさんが少し不安そうな顔で立っていた。
「おや、ルルさん。どうしたのですか?」
「…っ!ジェイドさん!」
見るとルルさんの回りに若い男が二人いた。
「私がジェイドさんと待ち合わせしてるの、信じていただけなくて……。」
「げっ、マジだったのかよ…っ」
男たちは青ざめた顔をして、さっさと逃げていった。
「ありがとうございます…。」
「ルルさんがあまりにも可愛いですからね。仕方がありません。」
「そんなことは、ないです……。」
俯きながら赤くなる姿は、何度見ても美しい。
「しかし気を付けていただきませんと、私のお部屋に鎖で繋ぐしかなくなりますからねぇ。」
「えっ!?」
本気にしたルルさんを軽く笑い、彼女をエスコートするように腕に掴ませて、ゆっくりと商業街に向かった。
昨日から少し変わったことは、少し嬉しそうにはにかむようになったことくらい。
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