第7章 4日目の嫉心
「…ジェイドさん…っ」
名前を震える声で呼ばれ、征服欲が頭にまとわりついてくる。
「すみません、陛下も恩人だというお言葉に逆らえなくっ……んっ」
「話さなくて良いですよ。今は、集中してください。」
今までにないくらいに優しい口付けをする。
答えようと必死に胸元にしがみついてくる彼女の手がますます煽ってくる。
「…んっ、ふぅ……っ」
「ん、上手になってきましたねぇ。」
「ご、ごめんなさい……」
ぱっと顔を背くので、顎を抑えてまた唇を貪る。
「はっ……あぁ……」
涙目になりながらも必死に答えてくれる様子が何とも言えない。
これだけ答えてくれているのに。
「朝は何故逃げていたのですか?」
服のボタンを一つ一つ片手で外しながら、もう片方は柔らかな胸を楽しみながら、ゆっくりと尋ねた。
「あっ……ん、ごめんなさ、そんな、ひぁっ、つもりじゃ……っ」
「そんなつもりではなかった?」
「ん、んっ……」
コクコクと頷く仕草をする。
「では、どういうおつもりで?」
「きゃっ!」
空いた服の奥から果実の粒のような頂きが覗き、それをきゅっと摘むと可愛らしい声が聞けた。
「わ、私、このままっあっ!お礼の為だけに、こんなこと、ひぁっ、していくの、かなって……」
「どういう意味ですか?」
「その、今日もずっともやもやとしているのです。気持ちが落ち着かなくて……。でも、なんでなのかわからなくて、相談も出来なくて。」
「…」
(もしかして。)
「陛下に触れられて、怖いと思って、やっと確信しました。
私、ジェイドさんに触れられたいです……っ!」
言ってからぶわっと顔が赤くなった。すみませんはしたなくて、と早口で謝る彼女を自分の腰に跨がらせた。
漸く自分も気付いた。