第57章 【番外編】好敵手
いつものソファに座らされると、足も乗せるように命令される。
「ルルさんは、誰のモノかちゃんとわかっていますか?」
「…は、はい……。」
「では、ほら、自分で足を開いて?」
「え…?」
「ほら…。」
きつい視線でそう言われると、私は震える足をゆっくりと開いた。
じっと紅い瞳がそこを見ていて、恥ずかしくて泣きそうになる。
「見られるだけでそんなに濡れて……。なんて淫らな……。」
「やぁっ!」
慌てて私は手を持っていくが、
「手を、退けなさい。」
命令のままに従い、また恐る恐る足を開いていく。
ひくひくと身体が震えているのが自分でもわかる。
目を閉じて、感じる視線をなんとか遮られないか、きゅっと手を握る。
「可哀想に、こんなにキスマークを付けられて…。」
近付いたジェイドさんは、内股に指を這わせる。
「あっ…。」
気付かなかったけれど、確かに赤い痕が無数に付けられていて、恥ずかしくて手で隠そうとした。
「み、見ないで……」
「辛かったですねぇ…。私がきちんと改めてつけていきますからね?」
ジェイドさんはそう言うと、私の内股に唇を寄せる。
「んんっ、はぁっ……」
必死に声を抑えようとするけれど、呆気なく甲高い声が吐息と漏れてしまう。
一つ一つをちゅっと強く吸われてくすぐったさと痺れがいっぺんにくる。