第56章 【番外編】変態の彼女2
長引いた会議を漸く終えたのは深夜だった。
やれやれと風呂の準備して寝ようかと思ったのに、俺のベッドでイチャついてたのは幼馴染みと彼女だった。
「…っ!!」
もうただの布でしかない服を身に付け、両脚を大きく広げられ、秘部に貪りつく変態を退けようと必死の少女と、その変態が覆い被さっている構図が、何故自室なのか。
俺に気付いた彼女は真っ赤な涙目で、助けてと言わんばかりに見てくる。
「陛下、お待ちしておりました。」
舌舐めずりをしながらアイツが身体を起こす。
「……何してんだ?部屋間違えてるぞ…。」
最大限頭を振り絞って出した冷静を装った答えだ。
「いいえ、間違っておりません。」
綺麗な敬礼に腹が立つ。
「ルルさん、お口が空いています。
陛下のをくわえて差し上げてください。」
「ふぇえ!?」
「はぁ?」
また何を考えているのか。
「いつか妻になるなら立派にスキルを身に付けて頂きたいと思っております。
ルルさん、いいですね?」
「ジェイドさんのじゃ、ダメなんですか…?」
そんな聞かれ方されると傷付く!が、彼女の言っていることは正しい。
どう考えてもおかしいこれは!
「私はルルさんを気持ちよくするので精一杯ですからぁ。」
嘘つけ。余裕だろう。
「ううっ……ピオニー様…、よろしいですか…?」
「ルル……落ち着け、そんなんで説得されんなよ…。」
半身をうつ伏せにすると寄せられる胸元から谷間が見える。
赤い痕が点々と首から谷間まで付けられているのが見え、扇情的な角度である…。
「……まあ、少しなら……。」
完全に流された。情けない…。
先日の彼女の口内はなんだかんだ魅力的で、忘れられなかったのは、ここだけの話…。
前を寛げると、視覚だけで少し上向きになった自身が出る。
「陛下も乗り気じゃないですかぁ。」
「悪かったな…。」