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互換性パラノイア【TOA】【裏】

第54章 最近幼馴染みが結婚を匂わせてくる


なんて悪態をつく前に扉が開いた。
「ジェイドさぁん……」
うるうるとした真っ赤な顔で彼女が出てきた。
なんというか、純白のドレスというものの破壊力は、凄い。
白の下着というだけでもテンションが上がるが、ドレスはなんとも言いがたい魅力的なアイテムに思える。
「あ、あの、胸元が……。」
直しをしてもらったとは言っていたが、小さい少女が着るにはまだ早かったらしく、胸がすぐにズレてしまうようだった。
(上目遣いであんなこと言われたいな、確かに……。)
「成人の儀の頃には丁度よくなっていますよ。大丈夫です。
私が責任を持って成長させてあげますから…。」
「やめろ、変態…。」
自分にも言いながら横でアイツに突っ込みを入れざる終えなかった。

夜中に貰った手紙を見ながらぼんやりと考え事をしていると、なかなか寝付けずにいた。
結婚のこと、なんだかんだ俺も考えないといけないなーなんて。
まあする気もないんだが、初恋の相手からの手紙はいろんな事を考えさせられた。
月が眩しく、灯りなしでも庭に散歩に出れそうだったので、そうすることにした。
回廊からほぼ毎日聞こえる甘い声は特に聞こえない。
そんな毎晩ヤってるわけじゃないしな、多分。
納得しながらのんびりと歩く。
薄暗い道を歩いていると漸くじんわりとする眠気が襲ってきた。
夜風を浴びたら寝るか…なんて考えていると、中庭から人の声が聞こえてきた。
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