第44章 旅行2日目
なんとなく不安になって聞くと、いそいそと備え付けの冷蔵庫から箱を取り出した。
「こっそり長持ちするのと考えたら、クリームはここで付けるしかなかったんですけれども…。」
と、箱から小さなケーキを取り出した。
「美味しくないかもしれません…ごめんなさい…」
「気持ちだけで、本当に嬉しいです。ありがとうございます。
今まで、こんな幸せなお祝いをしたことがありません。」
「そう言って下さると嬉しいです。」
彼女は眩しいくらいの笑顔を向けてくれる。
年甲斐もなく、思春期の子供のように顔が熱くなっていく。
「せっかくなので、頂きましょう。」
「切ってきましょうか?」
ルルさんが立ち上がろうとするのを制する。
膝の上に再び乗せて、また嗜虐心が疼いて、にやにやしながらルルさんを見つめた。
「…?」
「ルルさんがまず、味見してくれますか?」
指でクリームを掬うとそれを目の前に差し出す。
「え!?」
食べるように促すと、彼女はおずおずと舌を出し始めた。
赤い舌がちらちらと見え、指に絡み付いたものを舐めとられる。
まるで口淫するように少しずつ上に上がり、また手の平へとゆっくり往復していく。
指の間についた物を舐めようとしたところで、彼女は一瞬躊躇う仕草を見せた。
顔を見ればすぐわかる、恥ずかしそうな儚い表情。
「何か想像しましたか?」
悪戯心でそう聞いてしまう。
「ち、違います……。」
段々と小さくなる声でそう答えた。
「想像したことは…。」
と彼女を押し倒し、両足をゆっくりと開かせ、
「こういうことではありませんか?」
下着を剥ぎながら割れ目に触れて尋ねた。
「な、なにも、何も考えてませんっ…!」
あまりの恥ずかしさに涙を浮かべて足を閉じようとする。
図星を付かれたのか、彼女は必死に私に目を合わせないよう上半身をよじって腕で顔を隠す。
開かせた花にひんやりしたクリームを掬って指で詰めると、変な感触からか、ルルさんが小さく悲鳴をあげる。
蜜もすでに溢れてきそうなくらい、中は潤っていた。