第39章 62日目の修復
「手を、ほどいてください…。」
手首が赤くなってしまった。
繋がったまま、タイをほどいて解放してやると、腕をすぐに首もとに回された。
「ずっと……こうしたかったんです……。」
「ふふ、そうですか。」
幸せな笑みが自分から勝手に落ちてしまった。
恥ずかしそうに顔を反らそうとするのを自分の手で止める。
行き場の困った視線が、私の顔に注がれた。
「可愛いですね。」
「や、見ないでください……。」
ぎゅっとまた目を瞑ると、長く目の縁を彩る睫毛に涙がたまる。
「もう、イっていいですか?」
中で少し大きくなった自分自身に限界を感じた。
彼女がこくりと首を縦にした瞬間に、また熱くたぎった楔を打ち付けた。
「ああっ!あっ、あっ…、やぁっ!!」
「…っ、いいですよ…気持ちいいです。」
絡ませた腕と脚に力が入った。
「や、や、いっちゃ、いっちゃぅうっ!!
ひぁぁぁぁ!!!」
「くっ……私も…っ」
痙攣していく中に絞られて、私は奥の入り口に解き放った。
凄まじい快感に頭が真っ白になっていく。
抜いたそこからこぽりと音を立てて、どちらの物かわからないのが溢れた。
「…ああっ…」
まだ肌が敏感なままのルルさんは、その感触にまた身震いをする。
すっかり気だるい事後の感覚に落ちているが。
「ルルさん、もう一度、よろしいですか?」
と笑顔で聞いた。