第39章 62日目の修復
抜き取ると名残惜しそうな声が漏れた。
虚ろにとろんとした瞳、額にはりつく髪、そして久々の彼女の誘うような香り。
木に咲く小さな花のような、甘い香り。
人工的な香水の匂いではなく、自然界儘のそれは、いつでも私の脳内を麻痺させていく。
「ジェイドさん……ジェイドさんのが……欲しい……。
もう、がまんできません……。」
狡いですねぇ。
怒張した物をすぐこちらも入れる。
数日離れていただけなのに、毎日恋しかった。
包み込んでくる肉壁に目を細める。
「ん……はぁ……。」
いつ貫いても狭く、圧迫感に耐えるルルさんは艶やかで。
「あんなにイったのに、まだ足りないんですか…?」
またつい意地悪してしまう。
「やぁ……こんな、心も、身体も、気持ちいいの、あぁっ!
ジェイドさんだけですぅ…」
「…!」
「あっああっ!だめ、はげし……っ!!」
「またそんなこと言ってくれますねぇ……。
止まりませんからね…っ!」
ルルさんを横に寝かせ、後ろから深く繋がれば、きゅうっと中が狭くなる。
また透明な水が溢れ、水溜まりを更に広げた。
「ああああっ!!あ、あ、きもち、っ…ふぁぁぁぁっ!!!」
奥の入り口をノックすると、呆気なくまた果てた。
絞り出そうと肉壁が押し寄せて、こちらも上り詰めそうになる。
正面に向き合い、脚を絡ませ、舌を取り上げるように自分の口に頬張る。
あまりの愛しさに全て口から収めたくなる衝動を押さえ、角度を何度も変えて歯列を舐め、舌を絡ませる。
「ん、ふあっ……」
また荒い息を整えると、彼女は身動ぎした。