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互換性パラノイア【TOA】【裏】

第35章 60日目の危機


執務室で午後を過ごしていたところ、思いもよらぬ来客が突如訪れた。
「見合いを断るとはどういうことかね!?」
太った身体を何人かが止めようとしながら大声で言いながらそれはやってきた。
「この犯罪紛いな写真をバラ撒いていいと言うのか!?」
「お言葉ですが、身元不明のお嬢様と結婚するつもりはこちらにはございません。」
「なんだと!?正真正銘私の娘だぞ!!」
彼は、若かりし二人の写真を見せつけてくる。
(なんとも釈然としない……)
「遺伝子鑑定をしても断言出来ますか?」
「ああ、構わない。」
「そうですか。」
「明日の号外にでも載せよう…。覚悟しておれ……。」
大きな巨漢がようやく私の執務室から離れようとした時。
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