第33章 59日目の不快
「…っ、峠の屋敷、ですか?」
「そうです、そのような話は、聞いておりませんか?」
「ああっ、そ、そうですわね…っ、事業に、失敗なさってから、っ…、その度にどこからかわからない、お金が入って、持ち直してるとか……。」
(おやおや、一人目から大当たりですねぇ。)
もう何人か当たる予定だったが、これは労力が少なそうだ。
四つん這いにさせた彼女の中をまさぐる。
嫌悪感に若干の吐き気を覚える。
いつもと違う反応、中は、なかなか自分に馴染まない。
「なるほど…。そこのお嬢様はお友達ですか?」
「お嬢様…?あのうちに、あんっ!若い女性なんて、いらしたかしら…っ!」
そう、昨日も違和感があった。
ルルさんは、私と女性がいたのを見たが、あの方を知ってるとは一言も言わなかった。
それに今までも聞いたことがなかった。
さして興味も関わりもなかったからだろうが、いざ急に見合いの話を振られたところで、そうでしたっけ?というところ。
「ありがとうございます。有益な時間が過ごせました。」
上着からそれによく似たオモチャを出す。
「少し趣向を変えましょう。」
彼女にそう囁いて、ハンカチで視界を遮る。
「や、こわぁい…。」
猫なで声で言うとにっこり微笑む。
(残念ながら、勃ちませんでしたねぇ。)
心のなかで笑いながら、そっとオモチャを入れる。
背中にぴったりとつき、落ちてきそうな胸を揉みしだく。