第6章 Q.あいつは誰だ!
ーー智洋side
望「で!亮ってだれ!」
智「いや。そんでここに来んなや」
迷惑や、と吐き捨て
そっぽを向けば
やいやいうるさいこの末っ子弟。
3年の教室に平気な顔で
堂々と挨拶もなしに入れるんは、
このでっかい男だけなんやろな…。
流「俺らが知らんやったら2年ちゃう?」
暇そうにあくびをする流星が
珍しく協力的。
人探しは面倒だといつも一抜けで
加わらない怠け者が…。
智「あ、なるほど」
思わず声が漏れて、
やべ、と口を手で塞ぐ。
望「なんやなるほどって」
智「流星が協力的な理由」
流「おれ?」
智「絡みやからや」
流星は望と真反対なようで
実は根っこは同じ。
妹大好きロリコ…シスコンなのだ
流「まあ、そりゃな」
望「そんなんええからさぁ!!
はよ探そうや!その…龍ってやつ!」
智「亮な」
亮「呼んだ?」
望「呼んだわめっちゃ!…ええ!?!」
なんやねん、
とひょっこり現れたのは
紛れもなくその"亮"って名前のやつ。
わぁ…めちゃくちゃイケメンやないか…
流「しかも3年やし」
亮「3年?俺1年やけど」
望「え!同い年!?」
智「後輩なら敬語使えや(笑)」
亮「ふ、ちっちぇー」
鼻で笑うこいつ。
む、か、つ、く。!!