第17章 君を初めて遠ざけた日
学校に着いて、
のろのろ靴を脱ぐ流星を待ってると
何だか騒がしい声に駆け寄る。
騒ぐところにいたのは、
女子の集団と…
「…?」
そう、の姿だった。
泣いて止めてと言うに、
ヘラヘラ笑って蹴り入れる
望「おい!!なにしてんねん!!」
そこに望が割って入る。
望「神ちゃんと流星が知らんからって
お前ら調子乗んな!!!」
震えるの前に立ち
睨む望に怯み、走り去る女子達
「…っ嘘や…」
流「神ちゃん?どうしたん?」
流星の声で、
望が俺らの存在に気づいた。
「、ごめん…ごめん…」
そうして俺はやっと気づいた。
その傷だらけの姿に、
俺は、ほんまはダメなんやけど
涙が流れてきた。
望「神ちゃんと流星にだけは、
絶対、気付いて欲しかった。
傷つく事が辛いこと、知っとるやろ?」
流「…」
「ごめんなあ…」
は首を横に振る。
そしてまた言う
「へ、平気だよ!全然大丈夫だから!
まあ少しは痛いけど…でも大丈夫!
こんなの消毒したらすぐ治っちゃうし!」
ね?と笑って誤魔化すから。
照史くんの事を思い出した
そう言えば照史くんも、
昔は強がって壁作ってたって
言うてたもんなあ…