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あなたと愉快な仲間たち

第17章 君を初めて遠ざけた日





あの頃の私はみんなと繋がるのに
凄く必死になってた気がする


誰も失いたくない気持ちが強くて、

だからこそ、
周りに拒絶されたことは

私を傷つけるのに容易いことだった。



「…っ」

『調子乗んな』
『目障りや言うてんねん』


照「おい!なにしてんねん!!」

『…っ、行こ!』
『う、うん!』


照「、大丈夫か?
びしょ濡れやな…ほら、立てる?」


照史くんはいつも助けに来てくれた。

強面な顔だから怒ると
みんなびっくりして逃げ出すのだ。


「…平気、大丈夫だから」
照「……」
「淳太くんには言わないでね」


鬱陶しいからと嫌われちゃうかな。

みんなにまで嫌われくなんかなかった
だって、私にはみんなしか居なかったから。


友達を作るのが下手な私は、

周りと関わりを持つのが
凄く怖かった。


照「言わへん」
「このままだとのんちゃんに怒られるね
神ちゃんも洗濯物増やすな〜って」
照「こっそり出しとけばバレへんよ」
「ふふ、勘が鋭いからなぁ」
照「せやな、鋭いわ」


我慢さえすれば終わるから大丈夫だって、


私はただ、傷を隠して
この毎日を送った








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