第16章 好きだと気づいて。
智「あれ?は?」
望が降りてきて、
一緒に居たはずのが傍に居なかった。
望「さあ」
今まで以上に冷たい望の態度には、
正直俺も神ちゃんも気づいてた
「そういう態度はないんちゃう」
望「別に普通やで?」
智「喧嘩すんな!
一緒に話してたんちゃうの?」
望「ああ…まあ、」
「お前、やってる事間違っとるやろ!」
遠ざけて何になるんって、
望の傷ついた顔みてさらに苛立つ。
望「……」
「呼びに行ってくる」
2階に上がると、そこにははおらんくて
たぶん自室やと思って、
の部屋のドアをノックする。
「りゅ、」
「なんで泣いてんのお前は」
布団にくるまって泣いてるが、
俺を見て余計に泣くから
ちょっと焦った。
「泣くなよ〜、ちょっと突き放されただけやん
ほっといたら向こうから寄ってくるって」
「来ないよ…好きな人いるって言ってたから」
あいつ、そんなこと言ったんや…
「私と一緒にいると勘違いされるから
一緒にいたくないんだって…」
「ふぅん…。」
勘違い、ね
「は気にすんな。いちいち気にして
傷ついてたらキリないやん!せやろ?
俺と神ちゃんだっておるんやから」
「うん…」
まあ、何言ってもしばらくは落ち込んでるやろな
あの大根野郎…
「俺、ご飯持ってくるから待ってて」
「え、でも…」
「大丈夫大丈夫。」