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俺たちはMedical worker

第4章 インテーク


こうして夏休みをそれぞれ過ごす中こんな話が舞い込んできた。なんとラジオ番組に出演しないか?という話だった。
「本当かよ?」
俺は目を疑った。
「本当だって。僕が外を歩いていたら声を掛けられたんだ。どうやらこの間の文化祭のテレビ放送を見たらしくってさ。」
結城が電話で知らせてくれた。
「じゃあ、みんなを呼ばないとな。」

そしてラジオ番組当日となった。この日は新人発掘オーディションと題したラジオが行われ俺達はクオリティ・オブ・ライフという最初に俺が作った曲を披露した。直也は大学での出来事や映像について熱く語っていた。
「はーい。続きましては今日から始まりました新コーナー行きたいと思います。」
ラジオパーソナリティーの女性の方がリスナーに投げかけている。
「それでは新コーナー第1回目の新人発掘オーディション!」
「いえーい。」
「このコーナーでは次世代の若手を担うみなさんにお越し頂きトークや見世物があれば披露して頂くコーナーです。最初の方はこちら!只今大学で活躍中の医療系バンドMedical workerのみなさんです。」
男性のラジオパーソナリティーの方の紹介で僕らはラジオ収録内へ入った。
「どーも。××大学で医療を学びながらバンドを組んでいます。Medical workerです。」
俺の簡単な紹介にメンバーが拍手をした。
「それじゃあそれぞれ自己紹介してもらおうかな?」
男性の方に言われ俺たちはそれぞれ自己紹介をした。
「医大に通いながらバンドを組んでるってことでいいのかな?すごいね。」
「そんなことないですよ。最初は僕からバンドを組まない?って誘ったんです。その時はみんな乗り気じゃなかったのに今では意見を出し合ってくれてミニアルバム作って路上ライブして本格的にやっていけたらなーって。」
俺はパーソナリティーの方々の質問に答えて言った。
「なるほどね。っていうことは医者にはならないのかな?」
「それはまぁ。並行してできたらいいですけど難しいと思うので大学を卒業したらこの大学で学んだ知識を生かして曲を作っていけたらいいなーって思っています。それと音楽療法は聴いて下さる患者さんにいい影響を与えていると聞きましたので私達は新しい音楽療法の一環でやっていけたらと思っています。」
ここでさやが嬉しそうに語った。
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