第9章 重なる身体【加州清光•R18】
「美奈子」
2人きりの時、清光は私を名前で呼ぶ。
「なぁに?」
「ねえ、いい?」
「……うん」
頷くとゆっくり唇が重なる。
「ん……ふっ……」
何度も重なる唇は段々深いものへと変わっていく。
唇の間を潜ってくる温かなモノ。
水音を立てながら舌が何度も絡んできた。
「きよ……み…つ」
「美奈子…好きだよ」
「んっ…」
清光は首元に顔を埋める。
「っ!」
「うん…上手く付いた」
俺のシルシ
と、首元に指を置く。
隠す為に手を添えようとすると、清光の手が私の手首を掴んだ。
「駄目…もっと付けるんだから…隠しちゃ駄目だよ」
にこりと、笑みを浮かべると、再び痕を残していく。
清光はキスを落としながら寝間着の帯を外し、着物を脱がしていった。
「何度も見てるけど……やっぱり綺麗だね」
「そんなに見ないで…」
「何で?」
「恥ずかしい」