第13章 ライバル【土方十四郎】
逆に私は土方が好きだ。
いつも気になってしまう。
だが、向こうはどうかなんて知らない。
告白なんてできやしない。
スパァアァアアン!
夏希「よっしゃ!」
私は今、終兄さんに勝った。
終兄さんは諦めて、休憩に入った。
夏希「次は~っと」
すると、向こうから土方が来た。
土方「お、夏希じゃねぇか。よし、一戦やるか!」
夏希「いいよ!絶対勝ってやる!」
私は、土方に勝って自慢でもしようかとしたが、
そうはいかなかった
スパァアアン!
私の面に衝撃が走った。
土方「ふぅ、夏希、オメェの負けだ。」
と言って自慢気に私を見てきた。
………いつかギャフンと言わせてやる! と思うのだが、
負けたのに何故か
悔しくない。
何故か、清々しい気持ちが残っている。この人とは、
何回も何回も戦った感じがしたような…
いや、勘違いだ。
そんなはずがない。
私は水を飲んで
その事を忘れた。
土方「……強くなったな、夏希」