第9章 溜まった書類【伊東鴨太郎】
夏希「……なんですか?今、何をしたんですか…。」
考えるだけ最悪なケースではある。
沖田「マーキングしただけでさぁ。」
夏希「……」
ぶちギレて、
障子をスパァンと
豪快に閉めた。
夏希「さいっっっってい!」
と捨て台詞を吐いて伊東さんの待つ部屋へと戻る。
こんなの伊東さんに見られたらどうしよ…。
考えれば考えるだけ最悪な方向へ向かっていった。
夏希「ホントさいっっっってい………。最低……バカ…」
と廊下でうずくまっていると、
障子がスッと開いた。
伊東「こんな所で何をしているんだ?風邪を引くよ。」
と言って強制的に
部屋へ入れられる。
伊東「……何かあったのか……。」
と心配そうに私を見つめてくる。
夏希「………っ!」
一気に泣きそうになった。
すると、
伊東さんが私の首筋を見た瞬間固まった。
伊東「夏希……。」
嫌われたかな。
もうダメかな。
そう思えば思うと
死にそうなくらい
胸が痛くなる。
そのまま私は
泣きわめいた。