第9章 溜まった書類【伊東鴨太郎】
いきなりの事に
ビックリしたのか、 伊東さんは私に背を向けて、
伊東「……僕も手伝うよ。君はこっちを頼むよ。」
と言って書類をまとめ始めた。
そんな優しさに私は不覚にもときめいてしまった。
夏希「ありがとうございます…。」
照れ隠しのように
うつむきながら話す
《1時間後》
夏希「はぁぁ…やっと半分…。」
沢山積み上げられていた書類は二分の一まで収まって、
私は疲れきって
ゴロンと寝転んだ。
伊東「ふぅ。まだ半分か…。もう少しだ…。」
とメガネを外した。メガネを外しても
カッコいい!とキュンキュンしていると
伊東「………さっきからどうした?夏希…。」
と頬を赤く染めた
伊東さんがこちらを向いていた。
夏希「へへ、早く伊東さんとイチャイチャしたいなぁと思って。」
と言うと、
伊東さんは耳まで真っ赤に染め上げて、
伊東「早く終わらそう…」
とだけ言って
また書類をまとめ始めた。
私も気合いを入れて頑張った。