第8章 見回り【佐々木異三郎】
目が覚めると、
私は見知らぬ場所にいた。
周りには、若い女性が沢山捕まっていた。
体を動かそうとしても、
上手く動けず、
起き上がる事はできても、
手錠、足枷が付いていて動けなかった。
夏希「ここは…。」
呟きでさえ響いた。 ここはそれだけ広いのだ。
敵1「やっと起きたか。」
夏希「…一体私に何をしたの…。」
敵1「お前のお友達をこれ(銃)で怪我させてから、呆然としているお前をこれ(スタンガン)で気絶させたのさ」
なんて卑怯なんだ。なんて卑劣な奴らなんだ。
最低だ。
信女ちゃんを怪我させた上、
私を誘拐するなんて…。
一番最低なのは私だ
私がしっかりしていれば良かったものを…。
なんて馬鹿な私。
みっともない。
気が付けば、
私は涙を流していた。
夏希「くそっ…。」
敵1「泣いちゃった?可哀想に…。」
と私の涙をなめとった。
それが気持ち悪くて 嫌で嫌でたまらなかった。
………辛い。
夏希「……異三郎さん…。
助けて…。」