第8章 見回り【佐々木異三郎】
その日の夜、
誘拐犯が現れた。
急いで外へ出て、
攻撃へ移る。
すると、集団の輩だったらしく、私と信女ちゃんが囲まれた。
敵1「ガハハハハっ!女だぁ!女が居るぞぉ!」
敵2「よっしゃあ!しかもこの女ども見廻組の野郎だぁ!」
敵3「やっちまえ!」
と言って、何人かが一斉に襲い掛かってくる。
私だって一応ではあるが見廻組だ。
なめてもらっちゃ困る。
そう思って、思いっきり刀を抜いて斬りかかった。
すると後ろから、
バンッ!と乾いた音が聞こえて、
その後「ぐっ…」と言ううめき声が聞こえた。
夏希「信女ちゃんっ!?」
気付いた時にはもう遅かった。
信女ちゃんの脇腹には赤黒いシミが出来ていた。
やつらは、
銃を使ったのだ。
信女「夏希…逃げて…。」
夏希「信女ちゃん!信女ちゃん!」
私は必死に呼び掛けるも、もう返事は無い。
夏希「信女ちゃん…。」
そう呟いた瞬間
私の視界が真っ暗になった。