第8章 見回り【佐々木異三郎】
夏希「異三郎さん…あ、いや局長…!」
異三郎「こんなところでドーナッツを食べるなんて…。だらしないですよ二人とも。」
信女「…ドーナッツはどこで食べたっておいしいからいいの…。」
マイペースだなぁ…と私は思った。
でも可愛い!
異三郎「いやそういう意味じゃ…。」
と優しいツッコミをする異三郎さんにも笑ってしまった。
夏希「二人とも家族みたいですね」
と言うと、
二人はこちらを向いて、こう言った。
信女「……何も嬉しくない…。」
異三郎「おや、私は別に良いですよ?エリートの部下は強さがエリートですから。」
信女「私はただ…ドーナッツが食べられれば良い…。」
夏希「そんなこと言わないであげて…」 異三郎さんが可哀想に見えた。
異三郎「夏希さんだって、頭脳も強さもエリートなので。すごく楽です。はい」
ただ誉められただけなのに、
すごく嬉しくなった
夏希「ありがとうございますっ!」
隊員1「佐々木局長ー!近藤局長がお呼びです!」
異三郎「やれやれ…信女さん夏希さん私はそろそろ行きますので。」
ちょっぴり寂しかったけど、仕事だと思うから、
夏希「がんばってください!」
と応援の声だけだした。
異三郎「何かありましたらメールでお願いします。では。」
と言って去ってしまった。
すると信女ちゃんが 信女「…夏希は異三郎の事が好きなのね…。」
図星だった。
夏希「へぇっ!?あっいやあの…。ハイそうです…。」
と認めるしかなかった。
異三郎「可愛さもエリートですね…。」