第7章 恋愛感情【坂田金時】
その人は、金さんとは反対の性格でありながら、どこか似ている人。
夏希「ぎ、銀さん」
銀時「オイ、そんな嫌な顔するなよ…銀ちゃん泣いちゃう」
夏希「泣きたいのはこっちです…。」
銀時「…何があった。」
金さんは、「ちょっとメンテナンスしてくる」と帰ってしまった。
だから、私は今までのいきさつを洗いざらい話した。
銀さんは時々頷いて聞いてくれた。
銀時「はぁ~…。成り行きで告白ねぇ」
と言って溜め息をつく。
夏希「やっぱりダメでしたよね…。」
銀時「いや、溜め息を付いた理由はお前じゃねぇ。金時の方だ。」
夏希「…へぇ?」
銀時「いや、こんな健気な乙女心を傷付けるんだからなぁ、ひでーやつじゃねぇか。」
夏希「そんなことありませんよ。」
気付くと、否定した上、反論していた。
夏希「金さんは、鈍いだけなんです。でも、そこがまた可愛いんですよ。」
銀時「…へぇ。ならは良いじゃねぇか。」
夏希「えっ?」
銀時「お前が教えてやりゃあ良いじゃねぇか。恋心ってやつを。」
そんな考えしたことなかった。
夏希「ぎ、銀さん…。が、初めてまともなこといった…。」
銀時「夏希テメェ喧嘩売ってんのか?コノヤロー。」
と軽いグーパンチを食らう。
銀時「まぁ、なんかあったらまた知らせろ。」
と言って私の頭を撫でる銀さん。
あったかいお父さんみたいな感じだった。
すると、急に後ろから腰に手を回され、 グイと後ろに引っ張られた。