第7章 恋愛感情【坂田金時】
後ろを振り向くと、凄い殺気で銀さんをみつめる金さんがいた。
金時「オイ…。なにしてんだ…。」
いつもより数倍低い声で囁く金さんが少し怖くなった。
それに比べて銀さんは、穏やかに笑うと、
銀時「よかったじゃねぇか夏希。テメェ相当愛されてんじゃねぇか。この借りはいつか返せよ~」
と言って帰ってしまう。
銀さんがいなくなったのを金さんが確認すると、
私を担いで源外さんの家の部屋へ連れ込んだ。
金時「夏希…。これはエラーなのかはわからねぇが、お前が銀時と話しているところを見ると、凄くイライラした。」
夏希「うそ…っ!」
私は泣きそうになった。
だって金さんが言った事が本当なら、
金さんは私と銀さんに"やきもち"を妬いてくれたから。
金時「原因がわからなかった。だから調べた。そしたら、"嫉妬心"と言うものらしい。」
夏希「金さんっ…」 私は一筋の涙が流れた。
金時「より深くまで調べた結果…。この感情は"愛"又は"恋愛感情"だと。」
夏希「…金…さん」
金時「どうやら俺は、夏希に恋をしているらしい。そこで、夏希の返事が聞きたい。」
夏希「好き…。金さんが大好き……!」
と言うと、唐突に金さんがわたしに唇を押し付けた。
私の唇には柔らかい感触と暖かさがあった。
そのまま深く甘いキスを繰り返した。
金時「お前がいると俺はエラーしかしねぇみてぇだ…。」
おしまい