第6章 やきもちくん【神威】
そう呟いた瞬間、
私の意識がシャットアウトされた。
ふと目を覚ますと、 そこには愛しい神威がいた。
「神威」と名前を呼びたいが、声が出ない。
どうやら、喉がどうにかなったようだ
情けない自分が嫌になって、
一筋の涙を流すと、神威はその涙をすくいとった。
神威「なにやってるの夏希……。」
神威は、泣きそうな目で私を見つめている。
「大丈夫だよ」と言いたいのに
言えないこのもどかしさが辛い。
神威「敵は全部殺したからもう大丈夫だヨ。」
ニコッと微笑む神威
その優しさが胸に染みて、また涙が溢れた。
こんな姿みっともない。
そう思っていたら、
なんと神威は、私の目に溜まる涙を舐めたのである。
チュッとリップ音がなった。
驚いて涙も引っ込んだ。
神威「ね、夏希…声が出るまで、俺の部屋にいなヨ?」
と言って私を神威の部屋に連れていった