第6章 やきもちくん【神威】
どんどん奴らが死んでいく。
そしてこちらの奴らも何人か死んでいく。
そして、私も今拘束されていた。
天人1「よっしゃあ!これで人質がとれた!」
天人2「こんな大勢の敵の中に女一人で来るからわりぃんだよ!」
など、罵声を浴びていた。
私は、触手がある天人に拘束されていた。
手や足、そして首に巻かれた触手が、
どんどん力を強めていった。
私の嫌いなヌメヌメ成分を多く含んだ触手は、私の攻撃力を大いに下げた。
呼吸がしづらくなってくる。
もがくことすらできない。
私は、薄れ行く意識の中、この世界で最も愛している人を呼んだ。
夏希「か…神威…助け…て」