第6章 やきもちくん【神威】
阿「オイオイ…団長さすがに俺ァそんないい性格してねぇよ…。」
そう言って呆れ顔をする。
夏希「次の大陸の話をしてただけだよ?神威…。」
それでも、神威の笑顔はぴったり張り付いたままで、余計怖かった。
神威「俺の夏希なんだから、俺以外の奴と話すなよ…」
と怒り混じった低い声で囁かれ、私の耳がゾクリとした。
夏希「か…神威…そろそろ離して…?」
神威「嫌だネ…」
と言って抱き締める力を強くした。
もう折れるんじゃないかと言うくらいの力だった。
夏希「くっ…ぐるじい…」
阿「オイオイ…団長そろそろ着くぞ…」
と私と神威をひっぺがす。
神威「あっ!ちょっと!何するんだよ阿伏兎!!」
とプリプリ怒る神威がなんだか可愛くてクスクス笑ってしまう。