第5章 相合い傘【阿伏兎】
抱き上げられたまま阿伏兎さんの部屋に連れ込まれ、
近くのソファーに押し倒された。
夏希「あ…阿伏兎さん…?」
阿「オイ、一つだけ聞くぞ。」
夏希「な…なんでしょう…」
阿「オメーさんは俺を好きなのか?」
夏希「へっ…!?」
一番聞かれたくなかった。
みるみる私の頬が熱を帯びていく。
阿「オーイ…オイってんだ」
と言って私の顔のすぐ近くに阿伏兎さんの顔が来る。
阿「どっちなんだ」
いつもより低い声にしびれた私は、
そっと伝えた。
夏希「初めて会った時から好きです…」
阿「よし、それでいい。」
時から微笑むと、
優しい触れるだけのキスをした。
阿「俺も好きだ…」
そう耳元で囁かれ、私はゾクリとした。
夏希「私もです…!私も、阿伏兎さんが大好きですっ!」
と言って私からキスをすると、
阿伏兎さんがそれ以上の甘いキスをした。