第5章 相合い傘【阿伏兎】
夏希「阿伏兎さんに撫でられて…すごく幸せです…」
心の声がついポロッと零れた。
阿「………っ!?」
阿伏兎さんの頬が少し赤くなった。
その瞬間、私が言ったことを思い出し、 夏希「ふぇ!?あ、ちょっ…これはぁ…∞$¥□◆〒▼∀∽Ξфэ└Ⅲっっ!」
阿「いや、なにいってるかわかんねぇ」
夏希「つっつまりっこの事は忘れてくださいっっ!!」
と言って阿伏兎さんに背を向けて走り出した途端、太陽が出てきた。
傘を持っていない私には致命的だった。 ぐらりと体が揺れ、そのまま倒れるかと思ったが、違った。
阿「…っと危ね…ったく逃げんなよ姫さん」
私は抱き上げられていた。
夏希「キャアッ!ち…ちょつ…下ろしてくださっ…!」
必死に懇願しているが、抵抗むなしくそのまま歩き始めた。
阿「こんなに俺を期待させといてそれを言うかぁ…?」
とニヤリと微笑む
阿伏兎さんがかっこよくて、抵抗できなくなった。