第4章 ライブツアー【河上万斉】
ハッキリ言って万斉さんは鈍感だ。
そんな所もかわいいから好きになったのだけれど、
気づいてくれないのはちょっと辛い。
うつむく私を不思議に思ったのか、万斉さんは私の顔をのぞきこんだ。
万斉「大丈夫でござるか?顔が真っ赤でござる……」
ヤバい、恥ずかしい 心臓がドクンドクンとうるさい。
顔がもっと紅くなるのが自分にも分かった。
そろそろライブが始まるのに、
集中が出来ない。
夏希「むっ…無理…だよっ…」
万斉「何がでござるか?」
そんなの、決まっている。
夏希「万斉さんが…かっこよすぎるからいけないんです!」
そう言って万斉さんの頬にチュッとキスをした。