第4章 ライブツアー【河上万斉】
夏希「ば、万斉さんっ!!」
私は驚いて、
すぐそばの座席に
つまづいてしまった。
万斉「おっと…」
転んだ痛みは無く、あるのは浮遊感だった。
万斉「大丈夫でござるか?」
万斉さんに声をかけられて、やっと現実に引き戻された。
私は、万斉さんに
お姫様抱っこされていた。
夏希「~っっ!」
私は恥ずかしくなって、
カミカミの言葉で
「大丈夫ですっ!」
と言って降ろしてもらった。
万斉「そんなに焦らなくてもライブはまだでごさるよ。」
夏希「そ、そんなんじゃ…。」
と照れ隠しにうつむく。