第3章 遊園地【志村新八】
新八くんの瞳が私の目をしっかり捕らえていて、逃げられなかった。
夏希「…好きだよ」
たまらなくなって新八くんから目をそらすと、
新八「ちゃんと僕の目を見て言ってください」
夏希「…うぅっ…」
恥ずかしいけど、
新八くんがそんな風に言ってくれるのははじめてで、
本能的に新八くんの目を見てしまう。
鼓動がうるさいけど 今度はちゃんと伝えた。
夏希「私は…新八のことが大好きだよ」
と言うと、新八くんの瞳が一瞬揺れて、 優しい瞳になった。
新八「僕もです…」
新八くんがふにゃっと笑うので、
私も釣られて笑った。
新八「夏希さん」
声色が急に変わったので、びっくりして新八くんの方を向く。
新八「…いいですか……?」
新八くんのしたいことがすぐにわかり、私の顔が紅くなる。
そして私はこう答えた。
夏希「いいよ……しよう?」