第22章 幼なじみから……【高杉晋助】
3分くらい歩いて、着いたのは食堂ではなく、倉庫だった。
夏希「あの、万斉さん?ここ…倉庫ですけど…」
私がおずおずと尋ねると、
万斉さんは妖しく笑って私の頬に触れた。
夏希「万…さい…さ…ん??」
万斉「ずっと…好きだった…今も…夏希殿が好きだ…」
と抱き締められた。
夏希「万斉さん!?何してっ…!!」
万斉「拙者と付き合ってくれぬだろうか…。」
熱を帯びた万斉さんの視線に捕らわれ、私は身動きが取れなくなった。
夏希「万斉さん…私は…晋助が…」
万斉「知ってるでござるよ…。」
万斉さんは、私の顎をクイッと持ち上げ、万斉さんの顔に近付けた。
万斉「せめて…。」
夏希「だ、ダメです!万斉さん…!」
自然と涙がこぼれそうになったその時…
晋助「オイ…万斉、何俺の女に手出してんだ」