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銀魂の短編集!

第18章 《裏》白い恋人【白夜叉】


その光ったものが銀時さんに向けられた。
ジャキッという音で分かった。



ーーー銃と刀だ。



気づけば私は、
銀時さんの前に立って、
銀時さんを銃弾と刀から守った。


銃弾三発をお腹に、刀を一太刀背中にざっくり受けた。



だが、銀時さんが無事だったので、
私は銀時さんに笑顔を見せた。


白夜叉「夏希ッ!!オイ!!なにやってんだ!!」

銀時さんは驚いた表情で私に怒鳴った。
銀時さんに怒られたものの、
私は銀時さんを守れたことが嬉しい。


こんなに嬉しい気持ちになったのは久しぶりだった。


ぐらりと私の体が揺れ、
倒れこむ私を受け止めた銀時さんは、
何度も何度も私の名前を呼んでいた。


なんで悲しそうな顔をしているんだろう。
その顔がまた愛しい。
…あ、私、好きなんだ。
銀時さんが、大好きなんだ。
薄れゆく意識の中、その気持ちだけは忘れなかった。


夏希「銀…時……さ……ん、を…ま…もれて…よかっ…た」

白夜叉「なんで俺なんかを……。」

と銀時さんは泣きそうな顔をした。


夏希「…"なんか"じゃ…ありま…せ…、銀時…さ…んだ…から…守…ったんで…す…」


途切れ途切れに話す私。
その言葉をしっかり聞いてくれる銀時さん。


あの時と同じように、私は銀時さんの前で意識を手放した。
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