第17章 お弁当【晴太】
外の野原で仲良くお弁当を食べていると、
ふいに隣の美羽が囁いてきた。
美羽「良かったね、夏希!晴太君と一緒に食べられて!」
図星だった。
だからすぐに顔が火照った。
夏希「みっ…美羽…!」
美羽「へへ、応援してるから!じゃ!」
と美羽は翔君と二人で話し始めた。
夏希「あっ、美羽……!」
美羽は翔君と仲良く話していて、
付け入る隙がない。
晴太君をちらっと見ると、
晴太君と目が合い、そのまま釘付けになった。
晴太「へへ、オイラ夏希ちゃんと話してみたかったんだ」
と頬っぺたを掻く。
気がつけば私は、
「私もだよ。」
と言っていた。
言ってから恥ずかしくなって、
俯いた。
晴太「これからたくさん話そうよ!」
と満面の笑顔で言われ、釣られて笑顔になる。
夏希「うん!よろしくね!」
と笑顔で答えた。
するとチャイムが鳴った。
美羽は翔君と先に行ってしまった。
伸びをしながら立ち上がると、
晴太君が「5時間目もよろしくね!」
と言って先に行ってしまった。
今日は最高のお昼ご飯だった。