第2章 蕾
彼の名前は、すばる
あたしより2つ上の19歳
近くの古着やで働いてるらしい
そんな話をしながら近くのファミレスに入った
すばる「むっちゃ腹減ったわー」
『あたしは・・・パスタにしよかなー・・・』
すばる「あんってマイペース?」
『うーん・・・どうやろ?多分ちゃう。』
すばる「気付いてへんってやつか?」
『んー?すばるさんは?何食べます?』
すばる「やから、すばるでええって言うてんやん。敬語もいらんし」
『じゃーすばるくんでもいい?』
すばる「好きに呼べ」
『命令されんのイヤやわ』
すばる「何でもええよ」
この時、あたしはこの日だけの・・・
的な感じで思ってた
ご飯を食べてお会計
伝票を持って、すばるくんはレジに行った
店を出て、あたしは1000円をすばるくんに渡した
すばる「いらん。」
『でも。奢ったからって後でなんか言われても困るし・・・』
すばる「ファミレスのパスタぐらいで何も言わんわ」
『ほんまに?』
すばる「アホか。あ、じゃー連絡先教えてや」
『えっと・・・』
すばる「ウソ。かまへんよ。ほな、またな?」
そう言って、あたしの頭にポンと手を置いて
立ち去ろうとしたすばるくん
あたしは、気付いたらすばるくんの腕を掴んでた
すばる「何やねん」
『ううん・・・』
すばる「買い物でも行くか?」
『うん』
すばるくんと古着屋さんに行ったり
たこ焼き買って食べたりした
気付いたら外は、暗くなってた
すばる「もう暗いで?帰れよ?」
『うん。ありがとう。楽しかったわ。』
すばる「携帯出して?」
『え?』
すばるは、あたしの携帯に自分の連絡先を登録した
すばる「ほなな」
そう言って駅とは、逆方向に歩き出した
あたしは、携帯を握りしめて家に帰った