第1章 想いよ、届け(及川徹)
「...ねぇ、俺たち別れよう」
唯を体育館裏に呼び出し、
そう告げた。
『いきなり、なんで……?!』
そう唯は言ったけど、
俺は君が傷つくのを
これ以上見ていられない。
君は優しいし可愛いから、
すぐに新しい彼氏ができるよ。
その人と幸せになる方が、
君にとっては絶対いい。
そうしたらもう、
俺にいじめを隠したまま
無理して笑う必要もなくなる。
俺は...俺はまだ君のことが大好きだけど、
俺は君に幸せになってほしい。
だから……
「……もう、君のこと、嫌いになった」