第1章 想いよ、届け(及川徹)
グラウンドでは、うちのクラスと
マッキーのクラスがトップを争っていた。
うちのクラスの次の走者は、
俺が一緒に主役を演じているあのコ。
そんなに見ていたいとも思わなくて、
岩ちゃんの方に視線を戻した。
…刹那、岩ちゃんが叫んだ。
『うぉ!まじか!やべぇ!』
「んー岩ちゃんどうしたのー?」
『グラウンド!見ろ!転んだ!』
「…え!?」
慌ててグラウンドを見ると、
あのコが転んでいる横を
どんどんと他のクラスが追い抜いていく。
急いで起き上がり、
バトンを拾って走るけれど
その差は広がるばかり。