第1章 つまらない日々
田舎から出てきてもう5年近くたったがあの頃と何も変わらない。
ただ、家には私1人しか住んでいなくて、向かう場所が学校から会社に変わり、することが勉強から仕事になっただけ。
さほど誤差の無い毎日。
変わったことは、朝乗る電車が満員電車って事くらいかな?
『お前なんて、何処に行っても厄介者なんだよ!!!』
東京へ行くと話した時に、兄に言われた言葉が頭の中で5年経った今も響いている。
昔CMか何かで言っていた。
『貴方にしか出来ないことがきっとある』。
勉強も運動も人間関係も…
平々凡々な私にしか出来ないことってなに?
ねぇ、神様。
あるなら教えてよその『私にしかできないこと』ってやつをさ。